デンマークでヨーロッパ初の全教職員対象脳教育教師ワークショップ開催~脳教育で児童の潜在能力を実現する環境づくりに期待

デンマークの小学校がアメリカの脳教育教員研修専門機関であるブレインパワーウェルネスを招待し、全教職員対象の脳教育教師ワークショップを行いました。デンマークの首都コペンハーゲン近郊のゴスレブ市にある特殊学校です。

 

毎年、この学校は教員職務研修を実施していますが、校長が今年は脳教育をすると決めました。彼は脳教育を通して教師がもっと幸せになり、児童が自信とプライドをもてるような学校の環境づくりができることを期待していると明らかにしました。ここ1年間で、この学校の教師が行った脳教育授業を通して、脳教育が児童の可能性に希望を与えるだけでなく、その可能性を実現できる方法を提供していることを知り、今回のワークショップにつながりました。ワークショップに参加した60名の教職員は、教師だけでなく心理カウンセラー、言語治療士、保護者会の委員も含まれていました。この小学校には様々な特殊教育ニーズがある90名の児童が在学しており、大多数が自閉症の児童です。

 

今回の脳教育教師ワークショップを企画した教師は、2013年に日本で偶然脳教育を知りました。日本から戻った彼は、イギリスで脳教育を学べることを知り、デンマークからイギリスのロンドンに行き、脳教育のアドバンスワークショップに参加しました。

 

彼は、学校の児童に脳教育を教えられる脳教育講師育成課程がアメリカ・ニューヨークにあるという知らせを聞いて校長に紹介し、学校からの支援を受けて教育を受け、小学校の授業に脳教育を活用してきました。

 

脳教育教師ワークショップは、脳教育の根幹をなす原理と哲学を理解し、脳教育の様々な活動を体験できるように設計されています。参加者は、最初は疑わしい目つきで静かに座っていましたが、チームワーク活動のために体を動かしながらだんだん心が開き始めました。校長は、教師たちが楽しく参加して大声で笑っているのを見て、驚きました。初日は参加できず、2日目に参加した校長は「1日だけで変化した教師たちの様子に驚いた。全員が交流しながら楽しんでいるなんて。普段、ネガティブだった教師さえも、すごくポジティブに変化した。このプログラムのパワーは驚異的だ」と感嘆しました。このワークショップは、脳の健康の原理である水昇火降と腸の健康についての体験、脳の可塑性についての理解、瞑想と情緒的な健康についての理解などが含まれています。

 

 

参加者は、学校で脳教育の様々な活動を活用するためのアイデアを情熱的に提案しました。ある心理カウンセラーは、脳教育が一般の脳トレーニングプログラムが提示している理論にヨガや気功でしている身体活動の方法を融合している点が、児童に適用しやすいと評価しました。また、担任を受け持っている教師は、6歳の児童に拍手ゲームで「一緒にする」というのがどういうことか感じられるようにすると言いました。この学校では普段、マンツーマンか少人数のグループで授業を行っています。ワークショップ終了後、ある教師はトレーナーに近づいていって握手し、「あなたが私たちの学校に希望をもたらしてくれました」と静かな声で言いました。

 

今回のワークショップの成功により、翌年から本格的に脳教育講師育成課程をデンマークで実施する可能性が大きくなったと言います。脳教育を通して教師たちは、学校全体の社会的・情緒的な健康と学業成就度の向上に関連のある要素として、脳教育プログラムの協調性、体力、集中力、記憶力、瞑想、情緒的な健康、自信、人間性、創造力、市民精神の10のテーマを活用する方法を深く体験することになります。