<若者からリタイア世代まで>
さらに、コロナ渦により、日本に限らず睡眠問題が深刻になっていると分析。アメリカの睡眠医学会の調査(2020年)によると、パンデミック以前は睡眠障害の人の割合は20%だったのが、コロナが始まってから60%へと増加したなどの近況を紹介しました。
また、日本では高度経済成長期からバブル期にかけて、睡眠を削って頑張ることが立派だというトレンドがあった点を指摘。今でもその流れが残っており、企業・学校でも早朝から遅くまで働き続けることで慢性的な疲労を抱えており、その結果、睡眠負債を抱え、心身共に病んでいる人が増えていると言われるなどの社会的な問題点も挙げました。また、若い世代の深刻化する睡眠不足についてのデータも紹介しました。
<睡眠コーチング・プログラム「Power Brain Sleep」>
そのうえで、これらの睡眠問題に対するソリューション(解決策)として、脳教育のメソッドを使った睡眠コーチング・プログラム「Power Brain Sleep」を開発したことを明らかにしました。人間本来のリズムを取り戻し、睡眠の質向上により、脳を休ませて自律神経を安定させることにより、心身の健康と、生産性・創造性・自己愛を向上させるプログラムです。
田中理事長は、睡眠コーチング・プログラムは、「自律神経を整え、脳機能を活性化させる。本来の明るさを取り戻し、自分を大切にする力、感情をコントロールする力を高めることができ、ストレスに強くなる」としました。子どもから高齢者まで気軽に実践できるといいます。
具体的なプログラム内容としては、朝のブレイン体操、昼間1時間ごとに1分ずつの運動、夜の呼吸とブレイン瞑想などで構成されます。これらのプログラムを普及させるため、今後、IBREA JAPANとして新しい資格制度「睡眠クオリティ指導士」の養成に取り組む、と表明しました。